彼女の両親の離婚とその後
彼女の両親が離婚していた
私は大学生のとき、同じサークル内の1つ下の後輩とお付き合いをしていました。彼女は既に片親。母親と一緒にひっそりと過ごすなかで、成績優秀者枠で奨学金も手にし、アルバイトもしながら学生生活を送っていました。そんなある日、彼女が悲しそうな顔をして私に相談してきました。
それは、自分の母親から、離婚した父親にあって生活援助のための資金を貰うよう交渉してほしい、という内容とのことでした。彼女は泣きながら「どうしてこんなことを私がしなければいけないのだろう。」と悲しんでいました。
両親の金銭トラブルに子どもが巻き込まれる
離婚をしたのは彼女の問題ではなく両親の問題。ある意味、そのときの経済状況が苦しかったのも両親(特に彼女の母親)の問題であって、彼女の問題ではなかったはず。かつ、相談内容はお金に関することで、これもまた惨めなこと。これを解決をするために母親は顔をみたくない父親のところへ、なんと娘を向かわせ、話をしろというのでした。大学に通い、お金がかかっているのは貴方なのだから、という口実だったと言います。
彼女の精神的なフォローに徹する
私は、ただただ彼女の精神的フォローに専念しました。私の両親は離婚していません。通常の夫婦です。その惨めさ、悲しさは計り知れません。彼女は母親からの大役を無事にはたし、帰ってきました。今は3組に1組が離婚をするといいます。当の本人同時だけの問題であれば、さほど影響もないかもしれません。
しかし、子どもの心には想像以上に負荷がかかることなのではないかと思います。どれだけ価値観がかわっていこうと、離婚が歓迎されるような時代にはならないでほしいなと思っています。
DATE:2016/11/15